2021年6月に劇団四季にて開幕したミュージカル「アナと雪の女王」。全世界のアニメーション映画の中で興行収入第一位となり、大ヒットを記録した2014年公開のディズニー映画「アナと雪の女王」を元に、ブロードウェイにて舞台化されました。世界中で感動を巻き起こしたミュージカルが日本でも、劇団四季にて上演され続けています。
今まで劇団四季は様々な舞台を提供し続けていますが、中でも「ライオンキング」や「アラジン」などディズニー作品の公演は多いでしょう。ほぼ毎日上演があるにも関わらず、常に演出やキャストさんのクオリティーは高く、子供から大人まで感動を与え続けています。
そんな実力のある劇団四季が公演する「アナと雪の女王」でも、観た人によっては面白くなかった…と感じる人もいるようです。今回は劇団四季アナ雪はつまらない?面白い?感想レポまとめを実際の体験談も踏まえてご紹介していこうと思います!
劇団四季アナ雪はつまらないと言われる理由は?
大ヒット上演中の劇団四季「アナと雪の女王」ですが、つまらないと感じてしまうお客さんも一定数いるようです。理由としては主に以下の声があがっていました。
第一幕に比べて第二幕が微妙
第一幕では映画で聞き馴染みのある曲がたくさん歌われます。アナのソロ曲「生まれて初めて」やアナとハンス王子のデュエット「扉開けて」は皆さんすでにご存じではないでしょうか。中でも第一幕ラストに歌われるエルサの「レット・イット・ゴー」は曲の素晴らしさだけでなく、演出も大絶賛されるほどです。私も初めて観に行った時は感動して思わず泣いてしまいました…。
ただ、第二幕になると一気に有名曲は減り、舞台オリジナルの曲などが主に歌われます。そのため、あまり馴染みのない曲が多いので、第一幕と比べると盛り上がりに欠けているように感じるようです…。オリジナル曲も素晴らしいものばかりですが、第一幕に内容が偏りすぎている印象はありました。
舞台独特の演出に違和感を感じる
舞台では嵐や吹雪を主に人で表現しています。数十人が連なって吹雪を表現し、吹雪の中を逆らって進むようにその間をアナたちが進んでいく演出があります。プロジェクションマッピングも加えられていましたが、あくまで付属的なもので、基本的には「人」で表現しているようでした。
舞台独特の演出に新鮮さと面白さを感じましたが、舞台の演出に慣れていない人やダイナミックな演出が好きな人には、迫力をあまり感じられないようです。
雪だるまのオラフも「パペット」で表現されています。映画と同じ等身大のオラフを人が後ろで操るようにキャラクターを表現していました。明らかにオラフを後ろで動かしているのが分かるので、そこにリアルさを感じられずに違和感を覚える人もいるようです。
プロジェクションマッピングに頼りすぎて舞台セットが簡易的
最新の舞台には「プロジェクションマッピング」が取り入れられている事が多いです。劇団四季の「アナと雪の女王」もその一つで、エルサの魔法や雪を主に表現しています。エルサが氷のお城を建てる場面や「レット・イット・ゴー」を歌いながら魔法を使っていく場面はプロジェクションマッピングでリアルに表現されていて、とても感動しました。
ただ、最新技術を使いすぎて、所々舞台セットが簡易的になっているようにも感じました。アナとクリストフがエルサを探しに雪山を登っていく場面では、キャスト二人と舞台セットが少々設置されているといった感じで、舞台上で空白の場所が多いように感じられました。舞台ならではのセットも楽しみにしていたので少し残念な気もしますよね。
劇団四季アナ雪は面白い?
劇団四季「アナと雪の女王」は世代を超えて大絶賛されています。幕が上がると、エルサとアナの幼少期が描かれるのですが、映画と比べると舞台版の方が長めに幼少期にフォーカスされていました。何より子役の子たちの演技が大人顔負けの演技をしていたのは見所です。天真爛漫なアナと優雅で気品のあるエルサをリアルに表現しており、まるで映画からそのまま飛び出してきたかのようで、とても可愛かったです!
第二幕では舞台オリジナルシーンから幕開けし、雪山でサウナやショップを提供するオーナーの「オーケン」がお客さんに語りかけるように始まります。再びアレンデールの世界へ引き戻すように、お客さんも一体となって楽しめる演出となっているでしょう。少しクスっとしてしまいそうな演出なので、お子さんも楽しく鑑賞できるのではないでしょうか。
映画とは異なる演出や舞台オリジナル曲も12曲追加されています。エルサが歌う「モンスター」は映画版で描き切れなかった内面の葛藤をより鮮明に表し、「あなたを失いたくない」ではエルサとアナの姉妹愛と複雑な心情を歌っています。アナ雪の世界観を新しい一面も含めて体感できる劇団四季の舞台はどんな人でも楽しめる内容となっていると思います!
アナ雪の世界に浸りたい時はいつも舞台オリジナル曲も聴いています♪
劇団四季アナ雪感想レポまとめ
劇団四季「アナと雪の女王」の世界にどっぷりハマってしまいました。幕開けからエルサ達の幼少期が詳細に描かれているのは、映画では知れなかったエルサ達の子供時代の葛藤を深く知ることができてよかったです。子役の子たちも大人キャストに負けないぐらいの存在感がありました。アナが歌う「雪だるま作ろう」も見ている側がワクワクしてしまうぐらい、子役の子が楽しそうに歌っていました!
2回ほどアナ雪は観に行ったことがありましたが、一番前の席で鑑賞した時の迫力はすごかったです。第一幕のフィナーレで歌われる「レット・イット・ゴー」は演出でドライアイスが使われていました。一番前の席だと顔にドライアイスを浴びるので迫力を感じますが、エルサが歌っている姿が少し見えなくなってしまうのは少し残念でした。それでも、エルサの歌唱力を目の前から感じられたのは圧巻でしたね!キャストさんの表情も見えるので、より心情を読み取れたような気がしました。
オラフの「パペット」も舞台特有の演出ではないでしょうか。人がオラフを動かしているのが諸に見えていたので、初めは違和感を感じましたが、操っているキャストさんの表現が素晴らしかったのを覚えています。オラフのキャラクターを表すように表情を陽気に変えながら演技していたところは、劇団四季らしさを感じられたようでした。
アナ雪の映画や曲が大好きな人にとって、この舞台を観ればよりアナ雪の世界へ魅了されること間違いなしです。舞台初心者の方でも十分楽しめると思うので、ぜひ足を運んでみてください!
完成度の高い舞台だったので、何度でも観に行きたいと思える作品でした!
まとめ
今回は劇団四季アナ雪はつまらない?面白い?感想レポまとめをご紹介しました。
- 第一幕に比べて第二幕は盛り上がりに欠ける。第一幕に有名曲が集中してしまっている。
- 舞台特有の演出にリアルさを感じられない。舞台が好きな人には面白みのある演出でもある。
- 舞台セットが簡易的であまり迫力を感じられない。プロジェクションマッピングで表現されている場面が多い。
- 第一幕のフィナーレは大絶賛されるほど、お客さんの満足度が高い。
- 舞台オリジナル曲や追加演出など、映画では見られなかった新しい面白さもある。
- オラフの「パペット」など、舞台特有の演出のクオリティーが素晴らしい。
いかがだったでしょうか?公演されてからも未だ劇場に足を運ぶファンは絶えません。そんな大人気の劇団四季「アナと雪の女王」をぜひ観に行ってみてくださいね!
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