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神戸ルミナリエが今年で最後と言われる理由は?今後の予定も解説

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阪神・淡路大震災をきっかけに1995年から始まった「神戸ルミナリエ」。
神戸の街に希望の光をともす冬の風物詩として、長く多くの人に親しまれてきました。ところが近年、「今年で最後になるのでは?」という声が毎年のように上がっています。

実際のところ、ルミナリエは本当に“最後”になってしまうのでしょうか。この記事では、神戸ルミナリエが今年で最後と言われる理由と背景、そして今後の開催予定についてまとめました。

個人的にも、震災を知らない世代が増える中で、あの光がこれから先も残ってほしいと強く思っています。
当時の神戸を照らしたあの静かで力強い光は、今も市民の希望の象徴として大切な意味を持ち続けています。

目次

神戸ルミナリエが今年で最後と言われる理由は?

今年で最後かもしれない」という声が上がる最大の理由は、資金面の課題です。

神戸ルミナリエは、震災犠牲者への追悼と鎮魂、そして震災の記憶を後世に伝える目的で始まった行事。運営は多くの協賛企業、市民の募金、来場者の寄付によって支えられています。

しかし、イルミネーション作品の多くはイタリアで部材を制作して輸送する必要があり、費用は年々増加。さらに2020〜2022年は新型コロナウイルスの影響で3年連続の中止に。この期間、協賛金も集まりにくくなり、開催のハードルは一気に上がりました。

実は、課題は資金面だけではありません。かつて東遊園地〜旧居留地の一本道で開催されていた頃は、来場者が集中し大混雑が発生。交通規制によって周辺商店と来場者が分断されるなど、地域への影響も指摘されてきました。そのため、市や商店街から「年末の繁忙期を避けてほしい」という声も上がり、開催時期を12月から1月へ移すきっかけにもなりました。

また、震災から30年近くが経つ中で、「追悼行事としてどう継承していくのか」という課題もあります。震災を知らない世代が増える中、ルミナリエの持つ“鎮魂の意味”をどう伝えるのかは、運営側にとっても大切なテーマになっています。

毎年“最後かも”と言われるのは、人気が落ちたからではなく、こうした背景を含め、支える仕組みが想像以上に大変だからなんですよね…

ただし、「最後」と言われる状況は今回が初めてではありません。資金難の問題は以前から指摘されており、毎年のように“今年で終わるかもしれない”と話題になってきました。

それでもルミナリエは、そのたびに市民や企業の支援によって再開してきました。
2024年からは会場を東遊園地・旧居留地・メリケンパークの3カ所に分散させる形へリニューアルされ、運営の負担を軽減する取り組みも行われています。

また、イルミネーションの華やかなイメージが強いルミナリエですが、本来のルーツは “鎮魂と追悼” にあります。
初回の開催は震災から約11か月後の1995年12月。当初の予想を大きく上回る254万人が来場し、光に癒され励まされた人も多かったと言われています。

「ルミナリエ=イルミネーションのイベント」
そんなイメージが先行しがちだけど、本来は“鎮魂”が原点。

現在は1月開催に変更されていますが、それも「震災の日(1月17日)」を大切にしたいという意図が込められています。神戸市民としても、あの厳かな光を前にすると「続いてほしい」という思いが自然と湧いてきます。
観光イベントとしてだけでなく、震災の記憶をつなぐ大事な行事だからこそ、なくなるかもしれないという話題が出るたびに不安の声が広がるのかもしれません。

神戸ルミナリエ 今後の予定も解説

「今年で最後」との声が出ている一方で、次回の開催予定はすでに決定しています。公式の発表によると、次回の第31回神戸ルミナリエは2026年1月30日(金)〜2月8日(日)の10日間開催されます。

会場は2025年に引き続き
・東遊園地
・旧居留地(三井住友銀行神戸本部ビル前)
・メリケンパーク

の3カ所で、有料エリアも2025年と同様に設けられる予定です。

つまり、現時点では 「今年で本当に最後」ではないというのが事実です。

2026年のルミナリエの詳細は下記の記事をご覧ください

ただし、今後も継続していくためには、資金面の課題が残っていることに変わりありません。
公式サイトでは、年間を通じて

・銀行振り込みによる募金
・WEB募金
・ルミナリエスクラッチ


などを広く呼びかけています。

また、2025年の開催を支えたクラウドファンディングは目標額を大きく超える支援が集まり、市民の「続けてほしい」という思いが形になった例でもあります。

継続できるかどうかは、市民の小さな協力が積み重なるかどうか。
募金やクラファンが“続けたい気持ち”を形にしてくれています。

震災から30年が経とうとする今、ルミナリエが果たしてきた役割はとても大きいもの。未来に向けて続いていくためには、市民一人ひとりの小さな協力が欠かせないものとなっています。

まとめ

この記事では、神戸ルミナリエが今年で最後と言われる理由と、今後の予定について解説しました。

  • 「今年で最後」と言われる理由は、主に資金面の課題
  • 実際は2026年の開催がすでに決定しており、現時点で終了の予定はない
  • 震災の追悼行事としての意味を持ち、市民の希望の光として続いてほしいと願う声が多い
  • 募金やクラウドファンディングなど、市民の協力が継続開催の鍵になる

神戸の冬を照らしてきたあの光が、これからも続き、次の世代にも受け継がれていくことを願っています。

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