たくさんの盛り上がりを見せた大阪・関西万博も、いよいよ閉幕が近づいてきました。
「万博が終わったらロスで寂しい…」という声もSNSで多く見られます。確かに、あの夢洲での熱気や、世界中の文化やグルメに触れられる日々が終わってしまうと思うと切ないですよね。
でも実は、大阪万博が閉幕した後も“アフター万博”として楽しめるイベントやレストラン、パビリオンが続々と登場予定なんです。今回はその最新情報をまとめました。「まだまだ万博気分を味わいたい!」という方はぜひ参考にしてくださいね。
アフター万博とは?
「アフター万博」とは、大阪・関西万博が閉幕した後も、会場で人気を集めた展示やレストラン、パビリオンの一部を関西各地で体験できる取り組みのことです。
たとえば期間限定で開催される展示会やイベント、各国の料理を楽しめるレストランの再オープン、さらにはパビリオンそのものが新しい拠点へ移設されるケースもあります。
万博を訪れた人にとっては「もう一度あの雰囲気を味わえる」嬉しい機会に。訪れることができなかった人にとっても「アフター万博」で万博の魅力を体験できる貴重なチャンスとなりそうです。

万博ロスになりそうな方にとってこれは朗報!
アフター万博|イベント情報
大阪・関西万博デザイン展(10月1日〜10月19日)
大阪駅の「旅立ちの広場」で開催されている大阪・関西万博デザイン展。万博の公式ロゴや、各国のパビリオンデザインを振り返る展示などが並び、会場は多くの人で賑わっています。
会場の中央には大型のビジュアル展示もあり、写真撮影を楽しむ来場者の姿も目立ちます。「閉幕前にもう一度万博を感じたい!」という方にはぴったりのイベントです。
万博デザイン展の詳細はこちら


世界横丁(10月17日・18日)
大阪・関西万博閉幕後に開催される「世界横丁」では、世界各国の料理や文化が一堂に会します。万博会場さながらに多国籍な屋台が並び、食べ歩きや文化体験ができるのが魅力です。
「行列で食べられなかったあの味をリベンジ!」という人にも嬉しいイベントになりそうですね。
世界のミャクミャク展(10月1日〜10/13まで開催)
同じく大阪駅「旅立ちの広場」で開催中の「世界のミャクミャク展」。公式キャラクター「ミャクミャク」のアートやグッズが集結し、SNSでも話題になっています。
普段はなかなか見られないデザイン資料やフォトスポットがあり、ファンなら一度は訪れておきたいイベントです。無料とは思えない程のクオリティに連日多くの人で賑わっています。
世界のミャクミャク展の詳細はこちら


アフター万博|レストラン情報
万博で人気を集めた各国のグルメ。閉幕後も関西で楽しめるレストラン情報をまとめました。
イタリア館「EATALY(イータリー)」
10月16日〜30日まで、神戸三田プレミアムアウトレットにEATALY(イータリー)ポップアップストアが登場。
パスタやピザなど本場イタリアの味を楽しめるとあって、大人気だったEATALY(イータリー)が期間限定でオープン。詳細は発表されていませんが、求人情報を読む限りレストランではなく物販の販売の模様です。
今後も関西各地で期間限定ストアを展開予定とのこと。
期間限定EATALY(イータリー)の詳細はこちら


ルーマニアレストラン「Conte」
神戸ハーバーランドumieにルーマニアレストランの姉妹店がすでにオープン。
万博でも好評だったルーマニアの郷土料理を、神戸で引き続き楽しむことができます。旅行気分で異国の味を堪能できるのは嬉しいですね。
ルーマニアレストラン姉妹店の外観写真はこちらの記事で紹介しています


トルクメニスタンレストラン「SUPRA(スープラ)」
万博で人気を集めたトルクメニスタンレストラン「SUPRA(スープラ)」が、大阪で再オープン予定と公式サイトで発表されました。
9月末に情報が公開されたばかりで、詳細な場所や日程は未定。発表を心待ちにしているファンも多いようです。
トルクメニスタンレストランの詳細はこちら


中東パビリオンカフェ「Arab Breeze」
サウジアラビアやUAE、カタール、オマーンなど中東の国々が再集結し、中東パビリオンカフェ「Arab Breeze」として大阪で誕生予定。
「2030年リヤド万博に向けた情報の窓口」や「コミュニティ機能」も兼ね備えるとのことで、料理を楽しむだけでなく国際交流の場としても注目されています。詳細はまだ発表されていないため、公式Instagramのフォローが必須です。
中東パビリオンカフェの詳細はこちら


マレーシアのロティチャナイとヨルダンのデーツミルクが楽しめる
大阪にある小さなカフェ「PADA328 ~ journey cafe ~(大阪)」では、10月から万博メニューとしてマレーシアの「ロティチャナイ」やヨルダンの「デーツミルク」が登場。
店内は4席+テラス4席ほどの小規模ですが、現地さながらの味を体験できると話題になっています。
アフター万博|パビリオン情報
大阪万博で注目を集めたパビリオンの中には、閉幕後も新たな場所で再び活躍するものがあります。
オランダ館 → 淡路島へ


閉幕後は兵庫・淡路島に移設されることが決定しています。循環型建築や再生可能エネルギーを取り入れた展示で注目され、内部中央に輝く直径11メートルの球体は“未来の太陽”を象徴する存在でした。さらに案内役にミッフィーが登場し、関連グッズは連日売り切れになるほどの人気ぶり。サステナブルな建築と可愛らしい演出の両方で話題を集めたパビリオンです。
オランダ館は解体・移設を前提に、鉄骨を溶接せずボルトで組み立てるなど「リユース可能な設計」が施されていました。その設計を担ったトーマス・ラウ氏は「太陽の塔のように50年先も存在してほしい」と語っており、まさに万博の“未来への遺産”を意識した建築です。移設はパソナグループとオランダ側で合意されており、淡路島の自然や地域活性と結びつく新しい観光拠点として再スタートを切る予定です。
オランダ館の体験レポはこちら


パソナグループ→ 淡路島へ


同じくパソナグループの「PASONA NATUREVERSE」も淡路島へ移設予定です。「からだ」、「こころ」、「きずな」の3つをテーマにした展示で、先端医療や未来の健康社会を描いたパビリオン。
iPS細胞を使った再生医療の展示や、手塚治虫キャラクターを通じた医療・環境演出が来場者の心をつかみました。子どもも大人も楽しみながら学べる構成が特徴で、淡路島では健康や自然共生を考える拠点として引き続き活用される予定です。
パソナパビリオンの詳細はこちら


ルクセンブルク館→ 大阪府交野市へ
大阪府交野市に移築され、地域施設として再利用されることが決定しています。建材を加工せず再利用できるよう設計されており、その理念の通り閉幕後は交野市立第一中学校跡地に移設され、子育て支援や交流の場として活用予定です。
さらに膜屋根はバッグなどにアップサイクルされ、基礎のコンクリートは兵庫・ネスタリゾート神戸で再利用される計画もあり、持続可能性を象徴するレガシーとなりそうです。
ルクセンブルク館の体験レポはこちら


BLUE OCEAN DOME→モルディブへ移設


このパビリオンはモルディブへ移設されることが決定しています。坂茂氏が設計し、竹や紙管など環境に優しい素材を用いた構造が大きな特徴。内部では海洋資源の循環利用や環境保全をテーマにした展示が展開され、海と共生する未来を体感できました。モルディブという“海の国”に再び設置されることで、テーマと場所が強く結びついたレガシーとして残ることになりそうです。
ブルーオーシャンドームの体験レポはこちら


null²(ヌルヌル)→閉幕後も新しい場所で再構築予定
閉幕後も新しい場所で再構築される予定です。メディアアーティストの落合陽一さんが手掛けたシグネチャーパビリオンで、AIが生み出す映像を鏡や光で映し出す演出や、自分の声や姿を登録してデジタル分身と対話できる体験が話題に。完全予約制で“入れた人はレア”と言われるほどの人気でした。
現在、移設に向けた資金をクラウドファンディングで募っており、開始1日で1億円を突破。ファンの期待も大きく、どんな形で残るのか注目が集まっています。

